竹富島は、石垣島から南に6Kmの位置、高速船で約10分のところにある島です。昔ながらの沖縄の街並みが残る島として近年、人気が高まっています。人口364人の島に観光客は48万人訪れ、当然、病気や怪我をする観光客も増え、島の診療所はわがままをいう観光客に疲弊しているというのです。

竹富島とはどんな島

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竹富島(たけとみじま)は、沖縄県の八重山列島にある島です。全島が沖縄県八重山郡竹富町に属しています。

サンゴ礁の隆起によって生まれた低島で、平坦地が多いです。南北にやや長い楕円形をしていて、周囲は9Kmほどです。

全島が西表石垣国立公園に指定されており、多彩なサンゴ群落が発達し、ダイビング利用者もおおいです。

3つの集落から構成されており、東集落は「あいのた」、西集落は「いんのた」、南集落は「仲筋(なーじ)」といいます。

集落の景観は、木造赤瓦と白砂のひかれた道を基調として、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。これらは竹富島憲章に基づいて、景観を守る活動によって維持されています

この街並みを見たい観光客が、年々増えており、それにともなって、診療所にやっかいになる人も増えているのです。

わがままをいう観光客

島で唯一の医療機関である町立竹富診療所は、長い間常勤医が不在でした。2015年4月から石橋医師が常勤医として着任し、現在は、医師、看護婦、事務局長の3人で運営し、夜間の急患にはボランティアで、消防団員が駆けつけることになります。

観光客に多いのは、白砂の道を自転車で走って転んだとか、熱中症による脱水症状などです。これらは注意すれば防げるものです。

夜間に多い事例ですが、軽症にもかかわらず、「船をチャーターしてほしい」「ヘリを呼んで欲しい」などといったわがままを言う観光客です。高級リゾートに宿泊していて、「金ならあるんだ」という人もいました。軽症だから緊急搬送の必要なしと診断しても、「あなたは専門医じゃないから信じられない」となじられたこともあったそうです。

島の人たちは、医者がいなくて不安な暮らしをしてきた経験がありますから、週末に体調を崩しても、迷惑かけてはいけないと診療所に連絡しない人たちがいます。島の診療所はそういう島の方の健康を維持するためにあるのです。と、前出の石橋医師はいいます。

離島を理解するには

観光客に知って欲しいのは、離島はリスクだということです。限られた医療資源を大切に使うために観光で来る方にも理解とマナーが必要です。

そういう医療環境も、離島の一つの構成要素なんだということを知って、訪ねたいものですね。