WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦でチャンピオンの山中慎介選手が4RTKO でルイス・ネリに敗れた。この時にタオルを投入した大和心トレーナーについて賛否両論が起きています。大和心トレーナーの心境を考えて見ましょう。

大和心のプロフィール

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出典:スポニチ

  • 階級:スーパーパンタム級(当時)
  • 生年月日:1975年7月9日(42歳)
  • 出身地:神奈川県横須賀市
  • スタイル:サウスポー

大和 心は、日本のボクシングトレーナー、元プロボクサー。第57代日本バンタム級王者、第24代OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者。帝拳所属。

元プロボクサーの実父の影響で小学5年から横須賀ボクシングジムに通う。1993年全日本高校フライ級6位。関東大会優勝

高校の6年先輩葛西裕一に憧れ、葛西の属する帝拳から1994年6月スーパーフライ級でプロデビュー。東日本新人王準決勝で協栄ジムの佐藤晃に判定負けを喫した。1995年B級ボクサー賞金トーナメントでバンタム級優勝、1996年A級ボクサー賞金トーナメントバンタム級で優勝する。

担任トレーナーが変更された後に2000年2月19日、東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得し、WBC世界スーパーバンタム級10位にランクされたが、同年6月17日初防衛に失敗し10月同王座再挑戦で返り咲きもならず2001年に現役を引退した

引退後は一時期タレント活動をし、2001年には日本テレビ系列のバラエティ番組『進ぬ!電波少年』の企画「電波少年的アンコールワットへの道の舗装」にスタート時から参加しゴールを果たした。2002年からはテレビ朝日のバラエティ番組『藤岡弘、探検シリーズ』にてレギュラー出演した。

2006年より帝拳ボクシングジムでトレーナーを務め、初めて担当した山中慎介を世界タイトルに導いた

大和心のタオルは魔が差したのか

WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦、●王者・山中慎介 4R途中TKO 同級1位ルイス・ネリ○(2017年8月15日 京都市の島津アリーナ京都)

4Rに山中が打たれていたとき、レフェリーも山中の目をみて止める考えはなかったそうです。ただ、1回KO負けを予測していた試合で、中盤までもってあとは後半勝負と陣営のみなは考えていたようです。

4R途中、山中が劣勢になった場面で、大和トレーナーが、本田会長を初めて、みんなの意見を聞かず、タオルを投入する前に、自らがリングに上がって、試合をとめました。これに対して、本田会長は、「一瞬、魔が差したんだと思う。普通であれば試合を止めていいか聞いてくるはず。頭が真っ白になったんだろう」と語気を強めました。

これに対して山中は、セコンドを心配させてしまった。止まってしまったのが原因と語っています。いけるという感覚もあったし、左も思ったより当たっていたので悔しいです。とのこと。

ではなぜ、大和は4Rでタオルを投げ入れたのか

山中本人はやれると言っていますが、打たれまくってるのにガードが下がったままだったからなぁという試合を見た人の意見もあります。

タオル投入が遅れて、他界するボクサーはいます。帝拳ボクシングジム所属の辻昌建選手がその例です。本人がやれると思っていても、傍目からみて、まだ将来のあるボクサーを逝かせるわけにはいかないです。

本田会長はまだやれると判断しているようですし、議論の余地もあったかもしれませんが、セコンドの判断というのは重いとおもいます。辻選手のことが頭によぎったのではないでしょうか。セコンド、観客、選手本人、共に意見が割れるところですね。